ミャンマー国鉄の鉄道路線について

※以下の参考インターネッツを併せてご覧になると、更に良くわかります。
List of railway stations in Myanmar - Wikipedia
JICA ヤンゴン都市圏開発プログラム形成準備調査ファイナルレポートI(PDF)のP.259〜270
Update from Myanmar - Railway Gazette
さよなら腕木式信号機&タブレット ミャンマー国鉄における運転保安の研究

注意点
ミャンマーの地名等は、ビルマ語を無理矢理英語にしている為、文献によって綴りや読みがバラバラです。
List of railway stations in Myanmar - Wikipediaの表記を基準としていますが、ここでは省力化のためカタカナで表記します。

RBEが関係する路線の歴史
1877年 ヤンゴンピィ本線がミャンマー最初の鉄道路線として建設される。
1885年 現在のヤンゴンマンダレー本線の一部となるヤンゴンタウングー線が建設される。
1911年 マラゴン(マンダレー本線)〜ミンガラドン間の路線が建設される。
1959年 ミンガラドン〜ダニンゴン(ピィ本線)間の路線が建設され、ヤンゴン環状線を形成する。
1960年 ヤンゴン環状線が複線化される。
1988年 国土全体への鉄道建設が推進される。(1988年以降建設の路線は2600km以上で、全路線の約半分を占める。)
1989年 レイローイン支線が開通。
1993年 バゴー川をタンリン橋で渡る路線がオーコポスまで開通。
2003年 オーコポスからティラワ港まで延伸し、ティラワ支線となる。
2006年 ダゴン大学支線・東大学支線が開通。
2007年 コンピュータ大学支線が開通。
2010年1月2日 ボディタタウン支線(モンユワ環状線)が開通。
2010年〜 Kyangin-Pakokku Railroad/Minbu-An-Sittway Railroad/Katha-Bhamo Railroad 各プロジェクトで部分開通が進行中。


線路
軌間は1000mmで、日本から来たディーゼルカーは車軸を改造している。
レールは長さ12mの37kg(75lbs)レールが基本で、30kg(60lbs)レール・25kg(50lbs)レールを使用している区間もある。
枕木はPCマクラギ工場を所有しており、殆どの区間で採用されている。
バラストはモウラミャイン方面で山を発破して調達しているが、高価。
殆どの路線でバラストを撒く量が不足しており、PC枕木の端が露出してレール歪みの原因となっている。
道床の管理や排水も悪く、雨季には浸水に悩まされる。
特にダゴン大学支線・東大学支線は地盤沈下や液状化現象で泥や砂にまみれている。
2013年以降、JICAの協力で軌道状態の改良が始まった。ヤンゴン近郊の一部区間では既に完成している。


鉄道信号・閉塞方式
基本的に英国式の非自動だが、ヤンゴン環状線全線・マンダレー本線ヤータージーまで・ピィ本線ローカまでは、複線自動閉塞式となっている。
複線自動閉塞式の区間には、日本と同タイプの色灯式信号機・入換信号機・電気転轍機が設置されている。
色灯式信号機・電気転轍機はマンダレーにも導入されている。その近くのMyohaungには希少な機械単灯型色灯式信号機も。

自動化されているトーチャンカレー駅  ヤンゴン環状線内でも、キミンダイン駅だけは機械連動と腕木式信号機が色灯式信号機に混じって現役。  Myohaungの単灯型

非自動区間では、主に無線通信による閉塞が行われている。無線機の電源はバッテリー。
駅長が隣の駅と無線でやり取りして通行許可証(運転通告券)を作成し、助士席にいる運転士「シグナルドライバー」に渡している。
受け取った運転士は、ノートに時刻と通行許可証に記載された「プライベートナンバー」を記録し、通行許可証は束ねて保管する。
通過列車に通行許可証を渡す際は、テニスラケット状の藤製安全枠におみくじのように結び、駅構内の外れや第二場内信号機付近で通過授受を行う。
受け取ったシグナルドライバーは、結ばれた通行許可証をほどき、安全枠を信号扱所・駅長室の前等に投げ捨てて返却。

    

マンダレー本線の非自動区間は、複線でも駅間が1閉塞となっており、通行許可証を使用。
橋梁の関係で1駅間だけ単線になっている箇所等では、タブレット閉塞が見られる。
日本と同じ赤色のタブレット閉塞機(お稲荷さん)で、タブレットは単体で渡したり安全枠にくくりつけて渡したりする。
タブレットの場合の安全枠は、受け取った駅で返却せずそのまま車内に積み込む。

    夜間の通過手信号

非自動区間の信号機はマンダレー本線の一部を除き腕木式で、進行現示が上向きとなるタイプが多い。夜間用の灯火は付いていない。
中小規模の駅は場内信号機のみで、出発信号機は設けられていない。
進路が複数ある駅では第一場内と第二場内があり、第二場内信号機は分岐器の位置にある。
遠方信号機は腕木が水平で固定されており、標識のようなスタイルになっている。
通過列車には、駅長室の前で緑色旗(夜間は緑色LED)による通過手信号の現示を行っている。

遠方信号機  場内信号機  第二場内

発車の合図は、車掌が緑色旗(夜間は明滅する緑色LED)を乗務員室や後部客室から掲げて行う。


踏切
自動化されている踏切は無く、係員が門や遮断竿を開閉している。
通行の遮断が完了すると、緑色旗(夜間は明滅する緑色LED)で列車に合図を行う。

1日1往復の路線  詰所付

警報機は、日本と同じタイプのものが都市部に一部設置されている。

ヤンゴン環状線の改良計画では、自動の踏切が導入される予定。



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